ゼピロスの降りた島

 

021

 

 

本四連絡橋公団が工事の邪魔になるとして島の採石権を買い上げたため、地場産業の石材業は衰退を早めた。その後瀬戸大橋ができてパーキングエリアのある観光の島として脚光を浴びたが、結局は石で生計を立ててきた若い人々が島を離れ、今は高齢化が進んでいる。残された老人たちは、裏庭のような畑で細々と農作業をしながら暮らしている。

トップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15