時代

時代はまさに介護の時代。今まで別のことに使われていた場所や建物が、気がついたら介護施設に変わっていた、ということがよくみられるようになった。介護保険が始まって13年、初めは問題が多い、日本になじまないのではないか、親子・家族関係が崩壊する、他の方法を考えるべき、などと思う人が大勢いたが、世情の深刻さをみるとそうとばかりは言っていられなくなり、問題を抱えながら多くのものが介護保険に合わせるように変わってきた。予算がない、人手も足りない、といった難問は抱えながらも、今さら元には戻れない。この先、少子高齢化、人口減少、益々社会的介護は必要となる。仕方のないことなのであろうが、何か重要なものを置いてきた、クールになってしまった、とも感じる。

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下津井のフェリー乗り場には、介護付有料老人ホームが建った。ここからフェリーに乗って、何度も本島へ遊びに行ったのは、つい先日のことである。ここにたたずむ度に、何とも言えない寂しさに襲われる。

新倉敷駅北口のホテルは、グループホームにリフォームされた。新幹線開通と同時にできたホテルもその役目を終え、時代に即した形で生まれ変わった。

 

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